公衆とその諸問題 ─現代政治の基礎
いまこそ、民主主義を擁護する解説:宇野重規
大衆社会の到来とともに公共性の成立基盤は衰退した。民主主義は再建可能か? プラグマティズムの代表的思想家がこの難問を考究する。
現代社会を生きる私たちは、はたして民主主義を担いうるのか―。産業・通信・交通が発達し、飛躍的に複雑性を増した20世紀。個人が社会の全貌を理解するのは困難になった。必要な知識にもとづき判断を行なう公衆という前提が崩れたなか、デモクラシーは可能なのか。リップマンが『世論』や『幻の公衆』で提起した問いに応答し、デューイは民主主義の可能性を探究する。人々の信念や行為、そして習慣が結びつくことで社会を実験的に変革してゆく、その民主主義像とは?プラグマティズムの代表的思想家が、デモクラシーへの不信が深刻化する今日的課題をも照射する。
第1章 公衆を求めて
第2章 国家の発見
第3章 民主主義的国家
第4章 公衆の没落
第5章 大共同社会の探究
第6章 方法の問題
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