増補 学校と工場 ─ニ十世紀日本の人的資源

猪木 武徳

産業が必要とする技能は、どこで、どのように獲得されたのか。学校、会社、軍隊など、近代日本を支えた人的資源を造ったシステムの中核を探る。

増補 学校と工場 ─ニ十世紀日本の人的資源
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0137
  • 整理番号:イ-52-1
  • 刊行日: 2016/06/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:432
  • ISBN:978-4-480-09607-4
  • JANコード:9784480096074
猪木 武徳
猪木 武徳

イノキ タケノリ

猪木 武徳(いのき・たけのり):1945年生まれ。経済学者。京都大学経済学部卒業。米国マサチューセッツ工科大学大学院修了。大阪大学経済学部長を経て、2002年より国際日本文化研究センター教授。2008年、同所長。日本学術会議会員。2007年から2008年まで、日本経済学会会長も務めた。2012年3月末を以て、日文研所長を退任、同名誉教授。主な著書に、『経済思想』(岩波書店、1987年、サントリー学芸賞、日経・経済図書文化賞)、『自由と秩序』(中公叢書、2001年、読売・吉野作造賞)、『文芸にあらわれた日本の近代』(有斐閣、2004年、桑原武夫学芸賞)、『戦後世界経済史』(中公新書、2009年)などがある。

この本の内容

天然資源が豊かではない日本にとって、人材の重要性は強調してもし過ぎることはない。経済的豊かさを規定するのは「人」であり、「人」しかない。では近代日本の経済発展を人材形成の歴史として読みなおしたとき、どのような特徴が浮かびあがるのか。本書では、経済成長をもたらした人的資源(human resources)の形成と配分を、学校、会社、軍隊などの教育・訓練の姿を中心に検証する。「持たざる国」日本では、知識と技能はどのように修得され、産業活動の現場に動員されたのか―。江戸期から現代への変遷をたどり、歴史と理論の両面から日本のシステムの核心に迫る。

この本の目次

第1章 江戸の深さ、明治の新しさ
第2章 工業化と労働力
第3章 軍隊と産業
第4章 戦後の学校
第5章 工場内の人材育成
第6章 高学歴化したホワイトカラー
第7章 官吏から公務員へ
第8章 移民と外国人

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