物と心
大森哲学の神髄
対象と表象、物と心との二元論を拒否し、全体としての立ち現われが直にあるとの立ち現われ一元論を提起した、大森哲学の神髄たる名著。
著者は現象の背後に実在を想定する二元論の仮構を否定する。そして自らが見て触れて感じている現実世界にどっしりと足をつけ、それを超越しているかのごときものをどう捉えたらよいのか問い進めてゆく。独自の哲学「立ち現われ一元論」のエッセンスが詰まった、大森哲学の神髄ともいえる名著。
1 物と心(科学の地形、と哲学
科学の罠
痛みと私
無心の言葉
ロボットと意識)
2 物と言(ことだま論―言葉と「もの‐ごと」
記号?意味?
宇宙風景の「もの‐ごと」)
3 比喩の想像(三つの比喩
虚想の公認を求めて
ナンセンス その詩と真実―キャロルとヴィトゲンシュタイン)
4 論理と世界(論理と世界
時の迷路
帰納と確率―命賭け)
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