社会科学としての経済学
資本主義の原理は、イデオロギーではなく科学的態度によってのみ解明できる。マルクスの可能性を極限まで突き詰めた宇野理論の全貌。解説 大黒弘慈
- シリーズ:ちくま学芸文庫
- 1,320円(税込)
- Cコード:0133
- 整理番号:ウ-26-2
- 刊行日:
2016/06/08
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:352
- ISBN:978-4-480-09730-9
- JANコード:9784480097309
- 在庫 切れ中
資本主義のメカニズムを明らかにするために、経済学はどこまでも科学的でなければならない―。戦後のマルクス研究を主導した宇野弘蔵。彼は教条的な『資本論』読解を批判し、純粋な科学として再構成することを企てた。本書では、経済学が取り組むべき根本課題から語り起こし、自然科学と社会科学の違い、マルクス理論の核心を踏まえたうえで、三段階論に代表される自らの理論を紹介していく。さらにマルクスの一連の著作をコンパクトにまとめた論考も収録。今日の資本主義を分析するために、マルクスをどう活用できるのか。その可能性がもっとも明快に示された一冊。
1 経済学はどういう学問か
2 経済学のすすめ
3 社会科学としての経済学の方法について
4 経済学研究の目標と方法
5 マルクス経済学と社会科学
6 社会科学はどうしてできたか
座談会 社会科学はどうあるべきか
7 マルクス経済学概要
対談 マルクスの経済理論をいかに把えるか
解説 方法を模写するということ(大黒弘慈)
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