アタリ文明論講義 ─未来は予測できるか
文明の浮沈は常に先を読む力に左右されてきた。混迷を深める現代社会にその力はあるか──。EUの予言者と称される碩学が予測術を軸に語る文明論。
予言・予知・占い…古来、権力者は未来を知ることに取り憑かれてきた。それを迷信と嘲笑うことはできない。あらゆる個人、国家、文明の浮沈はつねに先を読む力に左右されてきたのだ。だが、ますます混迷を深める現代文明でいかにして予測は可能なのか。われわれは未曾有の事態にどう立ち向かえばよいのか―。『21世紀の歴史』『国家債務危機』など数々の著書で予測を的中させ「EUの予言者」と称される経済学者が自身の未来予測の手法を開示、文明の行方を読み解く特別講義。文庫オリジナル!
第1章 天の予言、神々の権力(民衆の未来を語る
未来の全体像を解読する
未来のエッセンスを暴き出す
なぜこれらの予言テクニックをいまだに信じるのか)
第2章 時間を操る、人間の力(予言から逃れる―自由と恩寵
天気予報
高まる時間の価値―思索と予想
“歴史”の意義―長い時間
予測術を身につけるための四つのメソード)
第3章 偶然を制御する、マシンの威力(モデル―シミュレーション、予測、予言
偶然性に回帰する
予言する独裁者)
第4章 私の未来予測(自分自身の未来を予測する
身近な人や見ず知らずの他人の未来を予測する
企業の未来を予測する
国の未来を予測する
人類の未来を予測する)
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