柄谷行人講演集成1985−1988 言葉と悲劇

柄谷 行人

シェイクスピアからウィトゲンシュタインへ、西田幾多郎からスピノザへ。その横断的な議論は批評の可能性そのものを顕示する。計14本の講演を収録。

柄谷行人講演集成1985−1988 言葉と悲劇
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,320円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:カ-43-2
  • 刊行日: 2017/05/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:384
  • ISBN:978-4-480-09771-2
  • JANコード:9784480097712
柄谷 行人
柄谷 行人

カラタニ コウジン

1941年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒、同大学大学院英文科修士課程修了。文芸批評家・思想家。元・法政大学教授。1969年、群像新人文学賞評論部門を受賞しデビュー。以後、日本近代文学への犀利な批評や、マルクス・カントらの独創的読解、交換様式論に基づく世界史論など、多彩な執筆活動を続け、国際的な評価も高い。主な著書に『定本 日本近代文学の起源』『トランスクリティーク』『世界史の構造』などがあり、著作集に「定本 柄谷行人集」(全五巻)がある。

この本の内容

ソシュールからウィトゲンシュタインへ、西田幾多郎からスピノザへ―。1980年代後半の代表的講演を収録した本書で、柄谷は哲学、文学、宗教、言語学、経済学、数学など多様な領野を自在に行き来しつつ議論を繰り広げる。そこで執拗に追求されるのは、言語コミュニケーション(交換)における人間の悲劇的条件であり、他者との交通を可能にする普遍性がいかに生み出されうるかという問いである。いまなお多くの示唆に満ちたこれらの講演は、後の柄谷理論の展開を予感させるのみならず、批評という営み自体をも再審に付す魅力的な内容となっている。旧版の内容を再構成し、改稿を加えた決定版。

この本の目次

言葉と悲劇
ドストエフスキーの幾何学
漱石の多様性
江戸の注釈学と現在
「理」の批判―日本思想におけるプレモダンとポストモダン
日本的「自然」について
世界宗教について
スピノザの「無限」
政治、あるいは批評としての広告
単独性と個別性について
ファシズムの問題―ド・マン/ハイデガー/西田幾多郎
ポストモダンにおける「主体」の問題
固有名をめぐって
坂口安吾その可能性の中心

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