ポストモダニティの条件

デヴィッド・ハーヴェイ 著 , 吉原 直樹 監訳 , 和泉 浩 翻訳 , 大塚 彩美 翻訳

モダンとポストモダンを分かつものは何か。近代世界の諸事象を探査し、その核心を「時間と空間の圧縮」に見いだしたハーヴェイの主著。改訳決定版。

ポストモダニティの条件
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 2,200円(税込)
  • Cコード:0125
  • 整理番号:ハ-50-1
  • 刊行日: 2022/06/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:640
  • ISBN:978-4-480-09894-8
  • JANコード:9784480098948
吉原 直樹
吉原 直樹

ヨシハラ ナオキ

1948年生まれ。東北大学名誉教授。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授。社会学博士。専攻は都市社会学。著書に『「原発さまの町」からの脱却』(岩波書店)、『コミュニティ・スタディーズ』(作品社)、『都市社会学』『都市空間の社会理論』『都市とモダニティの理論』『モビリティと場所』(以上、東京大学出版会)、『コミュニティを再考する』(共著、平凡社新書)など多数。

この本の内容

現代とはいかなる時代か。近代と現代とを隔てるものとは何か。1970年代以降、思想、建築、芸術などの各分野で「ポストモダン」なる語が氾濫していくなかで、著者はその核心を資本の回転の加速による時間と空間の圧縮に見いだす。フォーディズムからポストフォーディズムへの転換も、グローバル化とそれが引き起こす不均衡な発展も、「ポストモダニズム」も、すべての根底にあるのはこの原理にほかならない。モダン/ポストモダンにまつわる諸神話を解体し、その淵源に肉薄する、経済地理学者デヴィッド・ハーヴェイの主著にして都市論の不朽の名著。旧訳を全面的に見直し、改訂を施した決定版。

この本の目次

第1部 現代の文化におけるモダニティからポストモダニティへの移行(序論
モダニティとモダニズム
ポストモダニズム
都市のポストモダニズム―建築とアーバン・デザイン
近代化
「ポスト」モダニズムか、ポスト「モダニズム」か)
第2部 二〇世紀後期の資本主義の政治的・経済的変容(序論
フォーディズム
フォーディズムからフレキシブルな蓄積へ
移行の理論家
フレキシブルな蓄積―確固たる移行か、一時的調整か)
第3部 空間と時間の経験(序論
社会生活における個人的空間と時間
社会的権力の源泉としての時間と空間
啓蒙のプロジェクトにおける時間と空間
時間と空間の圧縮と文化的力としてのモダニズムの興隆
時間と空間の圧縮とポストモダンの条件
ポストモダンの映画における時間と空間)
第4部 ポストモダニティの条件(歴史的条件としてのポストモダニティ
魔法を用いた経済学
鏡の鏡としてのポストモダニズム
フォーディズム的モダニズム対フレキシブルなポストモダニズム
変容的かつ投機的な資本の論理
電子的複製時代とイメージ貯蔵庫の時代における芸術作品
時間と空間の圧縮への反応
史的唯物論の危機
ひび割れた鏡、周縁での融合)

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