孤高の人

瀬戸内 寂聴

湯浅芳子、この破天荒な人の心のひだ

宮本百合子との同棲でも知られるロシア文学者湯浅芳子を中心に円地文子、田村俊子、矢田津世子らの交流を鮮やかに描き出す。
【解説: 太田治子 】

孤高の人
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 638円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:せ-1-2
  • 刊行日: 2007/02/07
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-42310-8
  • JANコード:9784480423108

この本の内容

「湯浅さんは機嫌のいい時、ふっと何気なく百合子の話を口にした。(略)別れて半世紀もたった今でも、まだ百合子への愛は消えていないことを示していた」。宮本百合子との同棲でも知られるロシア文学者の湯浅芳子。毒舌と細やかな心遣い、資産家で吝嗇、一流好みで俗物嫌悪、そんな独特な個性を持つ文学者の心奥を田村俊子、矢田津世子、平林たい子、円地文子、堀多惠子らとの交流を交えて縦横無尽に描き出す。

この本の目次

はじめて逢った頃
逃げた恋人
軽井沢の別荘
タクシー代
形見のきもの
もらいそこねた絵
ふるさと京都
俗物嫌い
猫の子
老人ホーム騒動〔ほか〕

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