薔薇物語 上
中世の愛と知のディスクール
〈悦楽の園〉で〈愛の神〉に胸を射抜かれた主人公は、薔薇の蕾=愛を求めてのさすらいに出る。フランス中世アレゴリー文学の精華、初の原典訳。
- シリーズ:ちくま文庫
- 1,650円(税込)
- Cコード:0197
- 整理番号:は-35-1
- 刊行日:
2007/08/08
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:528
- ISBN:978-4-480-42345-0
- JANコード:9784480423450
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フランス中世アレゴリー文学屈指の巨篇にして文学的知の百科全書、待望の文庫化。さわやかな五月の朝、夢に誘われて“悦楽の園”に迷い込んだ“わたし”は、ナルシスの泉にひざまずき、水底に映った一輪の薔薇の蕾に魅せられる。“愛の神”の矢に射抜かれて臣下となった主人公が、おびただしい寓意人物たちと出会い、ついに愛を手に入れるまでを、のびやかにして学識あふれる訳文で贈る。読売文学賞研究・翻訳賞受賞。
『薔薇物語』前篇(“悦楽”の園
ナルシスの泉―“愛の神”の教え
薔薇の蕾をめぐって)
『薔薇物語』後篇(“理性”の勧告
“友”の忠告
“愛の神”の軍勢―“見せかけ”の弁明)
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