砂の審廷 小説東京裁判

松本 清張

東京裁判の深層とは?

民間人ただ一人のA級戦犯・大川周明に焦点をあて、日記・訊問調書等の史料を駆使し、東京裁判のもう一つの深層を焙りだす。
【解説: 保阪正康 】

砂の審廷 小説東京裁判
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 836円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:ま-35-4
  • 刊行日: 2008/07/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-42463-1
  • JANコード:9784480424631
松本 清張
松本 清張

マツモト セイチョウ

1909〜92年。福岡県生まれ。1928年、印刷所に見習いとして就職する。1950年「西郷札」を発表し、53年「或る「小倉日記」伝」で芥川賞を受賞する。1956年、20年近く勤めた朝日新聞社を退社。社会派推理小説ブームのきっかけとなった「点と線」を発表し、一方で「日本の黒い霧」「昭和史発掘」などの歴史評論を精力的に執筆した。吉川英治文学賞、朝日賞、菊池寛賞、NHK放送文化賞などを受賞。(写真提供 文藝春秋)

この本の内容

民間人ただ一人のA級戦犯として巣鴨刑務所に拘留された大川周明。下駄履きのパジャマ姿で出廷し、東条英機の頭を叩いた奇矯な行動は有名だ。だがそれは、インドやイスラームの宗教哲学を根幹とする特異なアジア主義者であり、戦前の軍部や政府指導者に影響を与えた国家主義者の真実の姿なのだろうか。精神鑑定の結果不起訴となった大川周明に焦点をあて、獄中日記、検事の訊問調書、大政翼賛会興亜総本部長の戦災日記などの史料を駆使し、東京裁判のもう一つの深層を焙りだす。

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