ちくま日本文学028 梶井基次郎
不気味なものと美しいもの
厳しさとすがすがしさ
檸檬 桜の樹の下には 闇の絵巻 交尾 Kの昇天 ある崖上の感情 城のある町にて 橡の花 ある心の風景 冬の日 蒼穹 他
【解説: 群ようこ 】
檸檬
鼠
栗鼠は籠にはいっている
器楽的幻覚
愛撫
桜の樹の下には
闇の絵巻
交尾
Kの昇天
ある崖上の感情
母親―断片
奎吉
大蒜
夕凪橋の狸
城のある町にて
泥濘
路上
橡の花
過古
雪後
ある心の風景
冬の日
温泉―抄
蒼穹
筧の話
冬の蠅
のんきな患者
手紙より
2014.11.03 原 大地
藝術に生きた人生であった梶井基次郎の作品は、今日では理解のし難い内容かもしれない。有名な「檸檬」でさえ、小説としては異色な作品である。しかし、文豪と呼べるであろう小説家たちが賛美するからには、この梶井基次郎の魅力は藝術に生きたものにしか分からぬものかもしれない。感情移入や物語の意図を求める前に、絵画を見るような心持ちで、この藝術作品を読んでもらいたい。
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