新版 タイムトラベルの哲学

青山 拓央

時間は流れていない?

「流れる時間」という常識は本当なのか。SF小説などでおなじみのタイムトラベルを手掛かりに時間論の本質に迫るスリリングな入門書。
【解説: 永井均 】

新版 タイムトラベルの哲学
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 902円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:あ-42-1
  • 刊行日: 2011/01/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-42782-3
  • JANコード:9784480427823
青山 拓央
青山 拓央

アオヤマ タクオ

1975年生まれ。現在、山口大学時間学研究所准教授。哲学の観点から、とくに時間・言語・自由・心身関係を考察。県立浦和高校、千葉大学文学部、同大学院博士課程、日本学術振興会特別研究員などを経て現職。2006年、日本科学哲学会第1回石本賞を受賞。2011年、文部科学大臣表彰科学技術賞を研究グループにて受賞。おもな著書に『新版 タイムトラベルの哲学』(ちくま文庫)、『〈私〉の哲学を 哲学する』(講談社、共著)、『時間学概論』(恒星社厚生閣、共著)、『現代形而上学論文集』(勁草書房、共編訳)など。

この本の内容

タイムトラベルといえば、その実現可能性や、矛盾(パラドックス)の有無ばかりが話題にのぼる。しかし、そもそもタイムトラベルとは何かを、私たちは理解しているだろうか。過去や未来に行くとは、正確にはどういうことだろうか。タイムトラベルの思考実験を通じて「流れる時間」という常識を疑う、独自の視点からの時間論入門。文庫化にあたって加筆増補。

この本の目次

タイムトラベルとは何か
第1部 タイムトラベルの理解可能性
第2部 時間モデルとタイムトラベル
第3部 だれが時間を語るのか
失われた時を求めて
時間対称的タイムトラベル

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