文壇挽歌物語

大村 彦次郎

文士はいつ消えたのか

太陽族の登場で幕をあけた昭和三十年代。編集者の目から見た戦後文壇史の舞台裏。『文壇うたかた物語』『文壇栄華物語』に続く〈文壇三部作〉完結編。

文壇挽歌物語
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0191
  • 整理番号:お-49-5
  • 刊行日: 2011/04/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:608
  • ISBN:978-4-480-42818-9
  • JANコード:9784480428189
大村 彦次郎
大村 彦次郎

オオムラ ヒコジロウ

1933年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部・文学部卒業後、講談社入社。「小説現代」「群像」編集長を経て、文芸出版部長、文芸局長、取締役を務める。著書に『文壇うたかた物語』『文壇栄華物語』『文壇挽歌物語』『ある文藝編集者の一生』『文士の生きかた』『時代小説盛衰史』『文士のいる風景』『万太郎 松太郎 正太郎』(いずれも筑摩書房)。『文壇栄華物語』は第18回新田次郎文学賞、『時代小説盛衰史』は第41回長谷川伸賞、第19回大衆文学研究賞を受賞。

この本の内容

石原慎太郎の華々しい文壇への登場とそれに続く太陽族ブームは、出版界に大きな影響を与える事件となった。敗戦からの復興とともに、旧体制の変革が急激に進行しつつあり、かつて栄華を謳った文壇もその例外ではなかった。編集者の目から眺めた戦後昭和文壇史の舞台裏。好評の『文壇うたかた物語』『文壇栄華物語』につづく“文壇三部作”の完結編。文庫版のための書き下ろし「補説」を増補。

この本の目次

和田芳恵の芸術院賞
外村繁が「筏」を上梓する
石原慎太郎の「太陽の季節」、慎ちゃん!こっち向いてェ
佐藤春夫と舟橋聖一の“太陽族”論争
深沢七郎の「楢山節考」、楢山祭りが三度来りゃよ
今東光の復活
司馬遼太郎と「近代説話」
「池島信平君を励ます会」
田宮虎彦の悲傷
徳永直「草いきれ」と壷井栄の怒り〔ほか〕

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