愛とまぐはひの古事記

大塚 ひかり

生きることは、まぐはふこと。
ここには性愛への敬意がある

最古の記録文学は現代人に癒しをもたらす。奔放なエロスと糞尿譚に満ちた破天荒な物語の不思議な清浄感。痛快古典エッセイ。
【解説: 富野由悠季 】

愛とまぐはひの古事記
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 880円(税込)
  • Cコード:0191
  • 整理番号:お-39-10
  • 刊行日: 2011/10/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:272
  • ISBN:978-4-480-42875-2
  • JANコード:9784480428752
大塚 ひかり
大塚 ひかり

オオツカ ヒカリ

1961年横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部日本史専攻。古典を題材としたエッセイを多数手がける。著書に、『源氏の男はみんなサイテー』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』『女嫌いの平家物語』(以上ちくま文庫)『本当はひどかった昔の日本』(新潮文庫)『本当はエロかった昔の日本』(新潮社)『昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』(草思社文庫)『女系図でみる驚きの日本史』(新潮新書)など多数。また『源氏物語』全6巻の個人全訳も手がける(ちくま文庫)。趣味は系図作り。

この本の内容

最古の記録文学『古事記』曰く。この国は「まぐはひ」によって生まれた。神人は感情を微塵もつつまず、激しく怒り、泣き叫び、哄笑する。生命の源である「性」がすべての中心にある。現代に疲れた人々が癒しを求めるならば、この「高貴な野獣」のような神と人の、エロスと糞尿譚に満ちた破天荒な物語に触れるとよい。不思議な清浄感、解放感とともに、生きる力が湧いてくる。

この本の目次

まぐはひで生まれた国
禁断の姉弟婚―アマテラスとスサノヲ
裸踊りで引きこもりを癒す―ウズメと猿田彦
女から誘うエロい歌―大国主神と女たち
まぐはひのご利益―イハナガ姫とサクヤ姫
日本古典「最恐」の呪い―海幸彦・山幸彦
大便美女のエクスタシー―神武天皇の皇后ホトタタラの母
大人のカラダになるということ―ホムチワケ
倭建命のエロス―倭建命
まぐはひ男女同盟―神功皇后
「恋の特権階級」に嫉妬した天皇―仁徳天皇
待ちすぎた女―雄略天皇と赤猪子

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