ピカルディの薔薇

津原 泰水

さてこそ世界変容する

人気シリーズ第二弾、初の文庫化。作家となった猿渡は今日も怪異に遭遇する。五感を失った人形師、過去へと誘うウクレレの音色――。
【解説: 土屋敦 】

ピカルディの薔薇
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 660円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:つ-18-2
  • 刊行日: 2012/07/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-42949-0
  • JANコード:9784480429490
津原 泰水
津原 泰水

ツハラ ヤスミ

1964年広島市生まれ。89年より津原やすみ名義で少女小説を多数発表。97年現名義にて『妖都』を発表。以後、本書から『ピカルディの薔薇』『猫ノ眼時計』へと至る〈幽明志怪〉シリーズや『綺譚集』『少年トレチア』などの幻想小説で人気を博す。2012年には短篇集『11 eleven』で第2回Twitter文学賞国内部門1位を獲得。他の著書にベストセラーとなった『ブラバン』、本格SF『バレエ・メカニック』、尾崎翠の映画案を小説化した『琉璃玉の耳輪』などがある。

著者からのメッセージ

「幽明志怪」シリーズ 同時刊行記念特別対談 怪異と幻想、ときどき豆腐 津原泰水×三浦しをん[全文を読む]

この本の内容

作家として歩み始めたものの、相も変わらず貧困と怪異から手招かれてばかりの「おれ」こと猿渡。これは酔夢か現か。五感を失った人形師、聖女の伝説に彩られた島、弾く者を過去へと誘うウクレレの音色、彼の祖父が目にした満洲―。ユーモラスかつ哀切に満ちた文章が織り成す、幻想と怪奇。「文体の魔術師」津原泰水の超人気シリーズ、書下ろし短篇を加え待望の初文庫化。

この本の目次

夕化粧
ピカルディの薔薇
超鼠記
籠中花
フルーツ白玉
夢三十夜
甘い風
枯れ蟷螂
新京異聞

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