関西フォークがやって来た! ─五つの赤い風船の時代
1960年代、社会に抗う歌を発表した「関西フォーク」。西岡たかし、高田渡、フォークルらの足跡を辿り、関西のアングラ史を探る。解説 タブレット純
1960年代、商業主義的だったフォーク・ソングに強烈なNOを突きつけ、社会の理不尽に抗う歌を発表した「関西フォーク」。シーンを牽引した「五つの赤い風船」のリーダー・西岡たかしへのインタビューをもとに、関西フォークの歴史をたどる。高田渡、ザ・フォーク・クルセダーズ、吉田拓郎などとの接点を視野にいれ、大阪・京都で“1968年”に奇跡的な輝きを放ったアングラ・フォークの魅力を語る。
第1章 レコードとギター―一九五〇年代の大阪
第2章 フォーク・クルセダーズという起爆剤―一九六〇年代のアングラ・フォーク
第3章 関西フォーク・キャンプの熱狂
第4章 アングラ・フォークの時代
第5章 中津川フォーク・ジャンボリーの狂騒
第6章 フォークはなぜ下火になったのか
2021.5.31 タノサキ
おもしろかったです、一気に読みました!
中学生の時、初めて買ったCDが五つの赤い風船の復刻盤でした。以来、沢山のフォークソングを好きになりました。私が生まれる前のことだったので情報も乏しく、時代の空気がつかめずにもどかしく思っていたのを思い出します。
今回、五つの赤い風船の歴史を通して、当時の雰囲気があざやかにイメージできました。リアルタイム世代でない方には、特に参考になる本だと思います。
手に入らない楽器を自作したり、プロとアマ・商業と表現の間で苦悩したりする姿に黎明期の熱気、音楽への情熱を感じました。
何度も読み返したいと思います。
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