多田多恵子
( ただ・たえこ )東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了、理学博士。現在、立教大学、国際基督教大学、東京農工大学非常勤講師。植物の繁殖戦略や虫や動物との相互関係を調べている。著書に、『美しき小さな雑草の花図鑑』(山と溪谷社)、『種子たちの知恵』(NHK出版)など多数ある。
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白い葉裏を見せて「昼寝」するクズ、ミツバチと親密なレンゲソウ、虫の活動時間に合わせて花開くカタクリ、自らの死と引きかえに種子を残すマツヨイグサ…地に根を張り、自由には動けない植物たちの、あざやかで、したたかな生存戦略。ヤマボウシ、スミレ、カラスウリ、ヤドリギ…34の植物を取り上げ、その生存戦略と虫や鳥たちとの共生関係のふしぎを植物生態学者の著者がやさしく紹介した1冊。オール4×1色で文庫化したい。
春(オオイヌノフグリ―異国の青い瞳
ホトケノザ―ふたつの顔を持つ花
タチツボスミレ―光の花と陰の花
カタクリ―眠りの森の妖精
ムサシアブミ―鎌首の罠
レンゲソウ―花がつなぐ共生の輪
イカリソウ―森のUFOキャッチャー
エゴノキ―うつむく花の事情
ホオノキ―壮大な歴史)
夏(テイカカズラ―大人への階段
ハコネウツギ―紅白の宴
ギンリョウソウ―森の純白の精霊
アツモリソウ―伝説を背負う花
マツヨイグサ―真夏の夜の夢
ウマノスズクサ―誘惑の音色
イワヒゲ―岩場に生きる小さな勇者
ヨツバシオガマ―秘めやかな略取
クサギ―対比の思惑
ヘクソカズラ―においの防衛
高嶺の花の生き方と守り方)
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