日本語で読むということ
なぜ『日本語が亡びるとき』は書かれることになったのか? そんな関心と興味にもおのずから応える、折にふれて書き綴られたエッセイ&批評文集。
『日本語が亡びるとき』はなぜ書かれることになったのか?そんな関心と興味におのずから応える1990年代から2000年代の間に書きつづられたエッセイ&批評文集。文庫版あとがきを加えて待望の文庫化。12歳でのニューヨークへの移住、パリでの留学生活、子供時代からの読書体験、加藤周一や辻邦生ら先達への想い―。英語ばかりの世界で過ごした著者にとって“日本語”で“読む”とはどんなことなのか。
1 本を読む日々(「善意」と「善行」
パンよりも必要なもの―文学全集の愉しみ ほか)
2 深まる記憶(数学の天才
美姉妹 ほか)
3 私の本、母の本(『續明暗』のあとに
『續明暗』―私なりの説明 ほか)
4 人と仕事のめぐりあわせ(作家を知るということ
「個」の死と、「種」の絶滅―加藤周一を悼んで ほか)
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