平穏で平凡で平坦な日常生活。その下で静かに息づき、崩れる"何か"──『侍女の物語』『誓願』を放った世界的作家が描く6つの短編。解説 大串尚代

青ひげの卵
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,210円(税込)
  • Cコード:0197
  • 整理番号:あ-65-1
  • 刊行日: 2022/11/10
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:288
  • ISBN:978-4-480-43843-0
  • JANコード:9784480438430
マーガレット・アトウッド
マーガレット・アトウッド

マーガレット アトウッド

マーガレット・アトウッド(Margaret Atwood):1939年カナダ生まれ、トロント大学卒業。66年にデビュー作『サークル・ゲーム』(詩集)でカナダ総督文学賞受賞ののち、69年に『食べられる女』(小説)を発表。87年に『侍女の物語』でアーサー・C・クラーク賞及び再度カナダ総督文学賞、96年に『またの名をグレイス』でギラー賞、2000年に『昏き目の暗殺者』でブッカー賞及びハメット賞、19年に『誓願』で再度ブッカー賞を受賞。ほか著作・受賞歴多数。

この本の内容

無難な仕事、かわいい心臓外科医の夫、尊敬できる女友達、不満はあれど庭付きの家。望んだものに囲まれて、サリーの人生は“そこそこ素敵”なはずだった。彼女の中に広がる空洞、虚ろな穴がたとえどれだけ深いとしても―。(「青ひげの卵」)平穏で平凡な生活の下、確かに息づく静かなカオス。終わりなのか、始まりなのか?有機的でアイロニカルな六つの短編

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