柳宗悦
( やなぎ・むねよし )1889-1961年。学習院高等科在学中に雑誌「白樺」創刊に参加。主に美術の分野を担当した。東京帝国大学哲学科を卒業後は宗教哲学者として活躍。濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉らと出会い、「民藝」という新しい美の概念を打ちたてた。眼の人として知られるが、柳のまなざしは、物の美しさだけではなく、物を生み出した人や社会にたえず注がれていた。
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柳の沖縄に関する論稿から代表的なものを選び、1冊にまとめる。タイトルに掲げた「琉球の富」は、柳主宰の雑誌「工藝」の沖縄特集号で発表されたもので、沖縄の文化の美しさと価値が縦横に論じられている。美術関係の論稿以外にも、「琉球新報」に掲載され、沖縄の人たちから熱烈に支持された方言論争「国語問題に関し沖縄県学務部に答うるの書」、激戦地沖縄を思い、1945年4月にラジオで放送された「沖縄の話」「沖縄の同胞に」など、社会的な発言も収録する予定。掲載する写真は、土門拳や坂本万七が撮影し、日本民藝館に保管されているものを使用。
琉球の富
琉球の風物
琉球学の第一歩
現在の壺屋とその仕事
壺屋の新作
芭蕉布物語
沖縄の民藝
沖縄の文化財保護に
国語問題に関し沖縄県学務部に答うるの書
沖縄の話
沖縄の同胞に
沖縄の思い出
首里と那覇
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