対称性の数学 ─文様の幾何と群論

高橋 礼司

モザイク文様等"平面の結晶群″ともいうべき周期性をもった図形の対称性を考察し、視覚イメージから抽象的な群論的思考へと誘う入門書。解説 梅田亨

対称性の数学 ─文様の幾何と群論
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,100円(税込)
  • Cコード:0141
  • 整理番号:タ-55-1
  • 刊行日: 2022/06/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-51128-7
  • JANコード:9784480511287
高橋 礼司
高橋 礼司

タカハシ レイジ

1927-2020。静岡県生まれ。東京大学理学部数学科卒業。ナンシー大学(仏)留学。東京大学教養学部教授、ナンシー大学教授、上智大学理学部教授、放送大学教授等を歴任。東京大学理学博士、フランス国家博士。専攻・群の表現論。ブルバキ創設メンバーとの深い交流が知られている。著書:『新版 複素解析』(東京大学出版会)、『線型代数I,II』(放送大学教育振興会)、『線型代数講義』(日本評論社)。訳書:ジャン・デュドネ『人間精神の名誉のために―――数学賛歌』(岩波書店)、モーリス・マーシャル『ブルバキ 数学者達の秘密結社』(シュプリンガー・ジャパン)、J.F.ダース、A.レーヌ、A.パピョー編著『謎を解く人びと――数学への旅』(シュプリンガー・ジャパン)。

この本の内容

人体、鉱物や雪の結晶、建築の意匠、芸術・工芸作品…。対称性はミクロレベルにおいては分子構造から、マクロレベルでは特殊相対論で距離の定式化や銀河の形状に至るまであらゆるところに伏在している。ただ、この対称性のパターンは、意外にもその種類が多くない、という注目すべき事実がある。パターンを分類し、抽象し、一般化すると、そこに数学の概念“群”が現れてくる。本書の前半は“平面の結晶群”とも言うべき周期性をもった壁紙模様、モザイク模様が語られ、後半ではプラトンの正多面体の合同群についての考察がなされる。初学者のための群論的思考入門。

この本の目次

対称性とは何か?
平面の合同群
文様の対称群
群の作用、軌道、固定群
バーンサイドの定理
空間の合同変換
プラトンの正多面体
回転群の有限部分群
対称性の数学

この本への感想投稿

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。

(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)







 歳

 公開可   公開不可