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ちくま学芸文庫

メディアの生成

——アメリカ・ラジオの動態史

無線コミュニケーションから、ラジオが登場する二〇世紀前半。その地殻変動はいかなるもので何を生みだしたかを捉え直す、メディア史の古典復刊。

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-51166-9

Cコード

0136

整理番号

-28-1

2023/02/09

判型

文庫判

ページ数

448

解説

著者増補

内容紹介

メディアの近未来を予測するとき、ラジオの歴史から学ぶことは多い。20世紀が幕を開けた頃、電波を用いたコミュニケーション領域=無線は、最新のニュー・メディアだった。そこから徐々にラジオ放送が産業として編成され、マス・メディアとして確立し、全日放送される番組が人々の生活文化を形成していくことになる。本書は20世紀初頭から半ばまでのアメリカにおけるラジオの動向を通じ、メディアが経験した地殻変動や、近代社会における文化の諸相に迫る。インターネット登場前夜に書かれた名著に、新章を増補した待望の文庫版。

目次

序章 メディア史の構図
第1章 無線想像力と産業的編制
第2章 ラジオをめぐる心象
第3章 混沌から秩序へ
第4章 大恐慌による放送産業の確立
第5章 エーテルの劇場化―番組という文化の形成
第6章 テレビジョンの到来
終章 再帰―テクノロジー・メディア・社会

著作者プロフィール

水越伸

( みずこし・しん )

水越 伸(みずこし・しん):1963年生まれ。東京大学大学院情報学環教授を経て、現在、関西大学社会学部メディア専攻教授。

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