生のなかの螺旋 ─自己と人生のダイアローグ
吟味された人生を生きることは自らの肖像画をつくること。幸福、死、性、知恵など、多様な問題をめぐって行われた一級の哲学的省察。解説 吉良貴之
「吟味された人生を生きることは自画像をつくることである」(「序」)。幸福、死、性、親子、政治、知恵…。豊かな想像力と幅広い関心、卓越した弁証法的能力を携えて、ノージックは、人生をめぐる諸問題のなかへ思考の錘を下ろす。人間にとって生きるに値する人生とはどのようなものか。この問いに対し、まさしくソクラテス的探究が展開される。その実践性は、われわれが自分自身やこの世界について内省し、新たな問題の発見を促すほどに力強い。真実を深めることの悦びを伝える一級の省察。
死にゆくこと
親と子
創造すること
神の本性・信仰の本性
日常生活の聖性
性
愛の絆
情動
幸福
焦点
もっと真実になること
自己をなくすこと
構え
価値と意味
重要さと重さ
真実性の行列表
闇と光
神学からの説明
ホロコースト
照明(さとり)
それぞれにその分を与えること
知恵とは何か 哲学者は何故それほど知恵を愛するのか
理想と現実
ジグザグの政治
哲学の生命
若い哲学者の肖像
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