種村季弘コレクション 驚異の函

種村 季弘 著 , 諏訪 哲史 編集

怪物の誕生を辿る畢生の名作「怪物の作り方」、ペテン研究の白眉「ケペニックの大尉」等、世界の不思議を追った〈知の怪人〉種村季弘の粋を一冊に。

種村季弘コレクション 驚異の函
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,430円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:タ-4-4
  • 刊行日: 2024/02/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:978-4-480-51232-1
  • JANコード:9784480512321
種村 季弘
種村 季弘

タネムラ スエヒロ

種村 季弘(たねむら・すえひろ):1933-2004年。東京都生まれ。東京大学文学部卒業。ドイツ文学者。該博な知識人として文学、美術、映画から魔術、神秘学にいたるまで多彩なジャンルにわたり執筆活動を展開した。著書に『ビンゲンのヒルデガルドの世界』(芸術選奨文部大臣賞、齋藤緑雨賞受賞)、『書国探検記』、『魔術的リアリズム』など、翻訳書に『パニッツァ全集』(全3巻)などがある。

諏訪 哲史
諏訪 哲史

スワ テツシ

諏訪 哲史(すわ・てつし):1969年、愛知県生まれ。作家。國學院大學文学部で種村氏に学ぶ。「アサッテの人」で群像新人文学賞・芥川賞を受賞。国書刊行会の『種村季弘傑作撰1・2』を編む。

この本の内容

世界のからくりや不思議を語らせたら随一、教え子であり本書編者でもある諏訪哲史をして「日本の人文科学が世界に誇るべき“知の無限迷宮”の怪人」と言わしめた種村季弘―本書はその博覧強記のエッセンスをぎゅっと詰め込んだアンソロジーだ。ヨーロッパ各地に伝わる吸血鬼伝説を渉猟した「吸血鬼幻想」、自動人形論の金字塔「少女人形フランシーヌ」、ぺてん師研究の白眉「ケペニックの大尉」、怪物誕生を神話の源泉に探る著者畢生の名作「怪物の作り方」などの代表作はもちろん、著者の素顔が透けて見える自伝的随想・講演・読書論・対談まで網羅。没後20年、インチキと不寛容に満ちた現代に放つ文庫オリジナル。

この本の目次

吸血鬼幻想
神話の中の発明家
怪物の作り方
洋の東西怪談比較
少女人形フランシーヌ
ケペニックの大尉
地球空洞説
落魄の読書人生
器具としての肉体
物体の軌跡
K・ケレーニイと迷宮の構想
泉鏡花作品に見るオシラ様
グロッソラリー・狂人詩・共感覚
文字以前の世界―童話のアイロニー
遍在する怪物 怪物論のトポス(谷川渥との対談)

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