鈴木宏昭
( すずき・ひろあき )1958年生まれ。東京大学大学院単位取得退学。博士(教育学)。東京工業大学助手、エジンバラ大学客員研究員を経て、現在、青山学院大学教授。日本認知科学会フェロー。認知科学が研究領域であり、特に思考、学習における創発過程の研究を行っている。著書に『教養としての認知科学』(東京大学出版会)『認知バイアスーー心に潜むふしぎな働き』(講談社ブルーバックス)『類似と思考 改訂版』(ちくま学芸文庫)がある。
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文部科学省が出している学習指導要領の解説には「能力」という言葉が200回以上登場するという。つまり、学習していく上で、「能力」というものは欠かせないものとして位置づけられているといえるだろう。しかし、この能力という概念はそもそも間違ったイメージがはびこっていて、そこを勘違いしたまま「能力」をつけよう、つけさせようとしてもうまくいかないのは当然である。これ以外にも、知識、練習、発達、ひらめき、など「学び」においてマジックワードのように使用されがちな言葉について、その実際の在り方を認知科学の知見をもとに解説する。
第1章 能力という虚構
第2章 知識は構築される
第3章 上達する―練習による認知的変化
第4章 育つ―発達による認知的変化
第5章 ひらめく―洞察による認知的変化
第6章 教育をどう考えるか
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