藪下遊
( やぶした・ゆう )藪下 遊(やぶした・ゆう):1982年生まれ。仁愛大学大学院人間学研究科修了。東亜大学大学院総合学術研究科中退。博士(臨床心理学)。仁愛大学人間学部助手、東亜大学大学院人間学研究科准教授等を経て、現在は福井県および石川県でスクールカウンセラーとして勤務するほか、保育カウンセラー等を務める。共著に『「??らない」が子どもを苦しめる』(ちくまプリマー新書)。
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「こころの発達」を見極め、支援する。
子どもたちの成熟を促し、
こころの発達を目指すために。
スクールカウンセラーはどこを見て、
何を考え、どう対応しているのか。
◎こんな本です
・カウンセリングは本当に子どもたちのためになる?
・学校のカウンセリング室では何が行われている?
基本的な仕事内容から、こころの発達を見る視点まで、
現役スクールカウンセラーが広く解説します。
◎本書より抜粋
たとえば、学校への行き渋りがある子どもをどう見立てるかで、学校への誘いを行ってよいか、それとも家庭で過ごしつつ安心感を育てていくことを目標にするかなど、具体的な対応を決めていくことになります。ここで、間違った見立てに基づいて対応が設定されれば、学校への誘いを行うことでかえって家に引きこもる、安心感を育てているつもりが誰とも会えなくなる、といった思惑と異なる結果になりかねないのです。(第2章より)
第1章 スクールカウンセラーとはどんな職業か
1.スクールカウンセラーになるために必要な資格
2.スクールカウンセラーの労働条件
3.スクールカウンセラーの生活
第2章 スクールカウンセラーがしている幅広い仕事
1.子どもや親へのカウンセリング
2.教員との情報共有や助言(コンサルテーション)
3.子どもへの心理教育や教員への研修
4.目立たないけど大切な仕事
第3章 成熟を促すために「こころの発達」を理解する
1.子どもの「こころの発達」を知る意義
2.世界を変える子育てによってもたらされるもの(〇~一歳)
3.錯覚から脱け出す時期(一~五歳)
4.外界と本格的に出合い始める(学童期前半)
5.子どもの「こころ」が固まり始める(学童期後半)
第4章 子どもが示す「心理的不調」に関する覚書
1.本章で述べたいこと
2.緊張感に由来する心理的不調への支援──チック症状を中心に
3.脱錯覚が未熟な子どもへの支援
4.気持ちを抑え込むことによる不調
5.「他者が怖い」という訴え
6.不登校支援の周辺