月夜にランタン
落ちつけ!
混迷ニッポンのから騒ぎを
じっくり観察。
未来のために、必読です。
たいへん、たいへん。そんな声が聞こえてきそうな二〇〇六〜一〇年の日本列島のから騒ぎ。リーマンも温暖化も政権交代もおひとりさまも、一刀両断。落ち着きましょう。
- シリーズ:単行本
- 1,760円(税込)
- Cコード:0095
- 整理番号:
- 刊行日:
2010/11/10
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:四六判
- ページ数:304
- ISBN:978-4-480-81669-6
- JANコード:9784480816696
- 在庫 ×
落ちつけ!混迷ニッポンのから騒ぎをじっくり観察。少し先の未来のために、必読です。
第1章 リーダーの憂鬱(「美しい国」をめざす次期首相のハエ叩き大作戦
ゴア参戦でヒートアップする「地球温暖化」の信用度 ほか)
第2章 みんな競走馬(若者を見下す大人による若者論のキレた分析
昨日の志はどこへ団塊世代の懲りない面々 ほか)
第3章 ブームの御利益(ヒーロー不在の隙間を突く「日本一カッコイイ男」
マンガ評論を甘く見た?ある有名学芸賞のお粗末 ほか)
月夜にランタン、夏ヒーター―あとがきにかえて
2010.11.24 もーぞーこき
月夜にランタン、情報の発する光で目がくらんで、見えなくなっていることが、斎藤さんの冷静な読解力で明らかになってきます。
それぞれ、連載当時に読み逃したもの、読んだつもりでいたものの読み落としている事柄もたくさん。また、ある程度時間がたった今になって読むと、気づくことが多かったです。
特に検察庁の問題など、ずっと前から予兆があったわけで、ちょっと背筋がひんやりするような。出る釘は冤罪という形で打たれるのだろうか、と、怖くなりました。
著者に踊らされない読む力、あえて正反対の視点から「どうなの?」と検証する批判力が、読者には必要なのだなとつくずく思います。
この本を読むことで、頭にのぼっていた血が、さっとおりてくるようです。
それにしても、地図帳までネタにするのがすごい。
斎藤美奈子さんの本の雪かきは、除雪ブル並みですね。
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