文体としての物語
明治二十年代の小説を中心に、作家たちはどのように新しい文体を創造しようとしたのかを論究。表現する論理、読む行為とは何か、斬新な視点からの近代小説論。
- シリーズ:単行本
- 3,844円(税込)
- Cコード:1095
- 整理番号:
- 刊行日:
1988/05/02
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:四六判
- ページ数:360
- ISBN:4-480-82244-5
- JANコード:9784480822444
- 在庫 ×
明治20年代を中心に、作家たちはどのように表現し、新しい文体と物語を創造しようとしたのか。ユニークな読書行為論をも収めた新しい視点からの近代小説論。
物語としての文体/文体としての物語
文体としての自己意識―『浮雲』の主人公
『浮雲』における物語と文体
表現の理論/物語の理論
結末への意志/結末の裏切り―嵯峨の屋おむろにおける物語と表現
結末からの物語―「舞姫」における一人称
人称的世界の生成―鴎外ドイツ3部作における文体と構成
独白の系譜―広津柳浪の初期作品を中心に
口惜しさと恥しさ―「たけくらべ」における制度と言説
囚われた言葉/さまよい出す言葉
「こころ」を生成する心臓
〈読む〉ことへの夢想
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