小説のタクティクス

佐藤 亜紀

小説とはなにか。
それはどこまで有効か。

小説において形式とはなにか。それはどのように機能するのか。美術の表現から小説へ。『小説のストラテジー』に続き、小説の未来をうらなう大胆評論が展開する。

小説のタクティクス
  • シリーズ:単行本
  • 2,090円(税込)
  • Cコード:0090
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2014/01/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:四六判
  • ページ数:216
  • ISBN:978-4-480-82375-5
  • JANコード:9784480823755
佐藤 亜紀
佐藤 亜紀

サトウ アキ

1962年新潟県生まれ。91年「バルタザールの遍歴」で第3回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。2003年「天使」で芸術選奨文部科学大臣新人賞、08年「ミノタウロス」で第29回吉川英治文学新人賞。その他の著書に「戦争の法」「鏡の影」「1809」「雲雀」「醜聞の作法」「金の仔牛」などがある。

この本の内容

「固有の顔」をめぐる考察が、スリリングな結末へと導かれる。『小説のストラテジー』と対を成す、読む/書くための指南書。

この本の目次

1 様式の問題―表現様式は内容により変化する
2 日常は内戦と虐殺に接続される―ハリウッド映画における暴力表現の変化と9・11の関係
3 群衆の中の小さな顔―『宇宙戦争』における「人間の顔の喪失」と「格差」
4 顔はいかに表現されてきたか―固有の顔か、標準化された無数の顔のひとつか
5 暴かれた世界―ザンダー『二十世紀の人間』と全体主義における人間の顔
6 五月三日―ゴヤと歴史の傷
7 見ることと語ること―薄皮の下にあるものが侵入してくる
8 忠実な羊飼い―「凡庸な悪」と英語の問題
9 「未来」は存在しない―我々にはもう「顔」はない
10 「3・11以後の表現」は可能か―結びに代えて

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