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単行本

彼方の本

——間村俊一の仕事

書体にこだわり、定規、糊、カッターなどの道具だけを用いてブック・デザインをつづける間村俊一。独特な美学をもつ職人気質の装幀家によるデザイン論・作品集。

定価

5,170

(10%税込)
ISBN

978-4-480-87397-2

Cコード

0072

整理番号

2018/11/01

判型

A5判

ページ数

192

解説

内容紹介

道具は糊、定規、カッターナイフ。情緒に回収されない端正な造本をつづける職人気質の装幀家による創作論・作品集。装幀を手がけた約三百点の書影をカラー写真で収載。間奏句集「ボヴァリー夫人の庭」五十五句を付す。

目次

下駄とリヤカー
古本グラフティ“青春編”
二十面相の墓―わが乱歩
黒蜥蝪の箱
「坂」だって妊娠するのだ。―下谷万年町の唐十郎
セロウムの鉢植―鬼海弘雄の靴底
梅が笑う―コーベブックスと渡辺一考氏のこと
間奏句集 ボヴァリー夫人の庭
俳句装幀偽日記
十二冊懐旧―「インスクリプト全点フェア」に際して丸山哲郎の求めに応ずる
版下ガラパゴス
本の種
装幀交遊録
ホッホッホッ―月島のタネムラさん
リングと盃―「菊寿し」のカウンターで福島康樹さんと
穴について―あるいは放蕩者、友川カズキのダンディズム
うすあかり―久保田万太郎句集の造本・装幀について
火の匕首―前衛の疾走者、菱川善夫
抱一狐
「とびどぐ」を持たない山猫
わが酒場放浪記―いささか長い「あとがき」に代えて

著作者プロフィール

間村俊一

( まむら・しゅんいち )

一九五四年兵庫県生まれ。播州は揖保川沿いの田舎町に育つ。同志社大学文学部卒業。装幀家・俳人。『新校本宮澤賢治全集』『新編中原中也全集』『塚本邦雄全集』等の装幀を手懸ける。装幀展「本へ」(一九九八年)、「本から」(二〇〇三年)、作品展「鉛筆のジョバンニ」(二〇〇七年花巻市イーハトーブ館)、二〇一三年青山ウィリアムモリスにて「版下ガラパゴス」展を開催。二〇〇七年、第一句集『鶴の鬱』(角川書店)を刊行。第二句集『抜辨天』(角川學藝出版、二〇一四年)にて第八回日本一行詩大賞受賞。山猫軒主宰。他に鉛筆画、コラージュをまとめた『ジョバンニ 間村俊一画集』(洋々社、一九九八年)がある。本書刊行を記念して台東区・根岸そら塾にて十一月二日より、装幀展「ボヴァリー夫人の庭」開催予定。

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