近代の文章
文明開化から敗戦まで、日本近代の精神が歩んだ跡を、兆民、露伴、啄木など四十余篇の文章でたどる。先人たちのさまざまな表現の中に、彼らの志のありかを探る。
ことばが担いつたえる人間の重み―「時代」を生き、誠の情を抒べようとした、祖父母たちの営為を歩みなおそう。わたしたちの現在を探るために―志の表現史。文明開化から敗戦まで。
1 文明の庫―文明開化と言文一致(呉淞日記―岸田吟香
学問のすすめ―福沢諭吉 ほか)
2 性急な思想―近代化の光と影(武蔵野―国木田独歩
再び歌よみに与ふる書―正岡子規 ほか)
3 生の拡充―思想の多様性と表現の個性化(倦怠―永井荷風
刺青―谷崎潤一郎 ほか)
4 種まく人―新たな感性と思想(宣言一つ―有島武郎
種蒔き雑記―金子洋文 ほか)
5 文学のふるさと―戦争の嵐の中で(関東防空大演習を嗤う―桐生悠々
二・二六事件に就て―河合栄治郎 ほか)
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