学歴分断社会

吉川 徹

これが格差の正体だ! この先どうなる?

格差問題を生む主たる原因は学歴にある。そして今、日本社会は大卒か非大卒かに分断されてきた。そのメカニズムを解明し、問題点を指摘し、今後を展望する。

学歴分断社会
  • シリーズ:ちくま新書
  • 957円(税込)
  • Cコード:0236
  • 整理番号:772
  • 刊行日: 2009/03/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-06479-0
  • JANコード:9784480064790
吉川 徹
吉川 徹

キッカワ トオル

1966年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。計量社会学を専攻。現在、大阪大学大学院人間科学研究科准教授。同大学行動経済学研究センター准教授(併任)。主な著書に『学歴と格差・不平等』(東京大学出版会)、『階層化する社会意識』(頸草書房)、『学歴社会のローカル・トラック』(世界思想社)、『階層・教育と社会意識の形成』(ミネルヴァ書房)がある。

この本の内容

日本の大卒層と非大卒層―。全人口におけるその割合は、ほぼ同数となってきた。しかもそれは今後も続く。これが本書の言う、学歴分断社会である。そして大卒/非大卒という分断線こそが、さまざまな格差を生む。学歴分断社会は、どのようにして生じたのか。そこに解決すべき問題はないのか。最新かつ最大規模の社会調査データを活用し、気鋭の社会学者がこれまでタブー視されてきたこの領域に鋭く切り込む。

この本の目次

第1章 変貌する「学歴社会日本」
第2章 格差社会と階級・階層
第3章 階級・階層の「不都合な真実」
第4章 見過ごされてきた伏流水脈
第5章 学歴分断社会の姿
第6章 格差社会論の「一括変換」
第7章 逃れられない学歴格差社会

読者の感想

2010.5.30 yuya∞

 学生時代に頑張った人と頑張っていない人が同じ立場にいたら、頑張ってきた人の学生時代に費やしてきた時間(=投資)というものが無駄になる訳だし、僕は本書の意見に賛同します。しかし、経済的に頑張ってもその結果が報われない人々もいるわけだから、そういった人々に対する配慮を政府は考えていく必要があると思う。対策には、アメリカの多くの州立大学で行われているアファーマティブ・アクションや、杉並区の和田中学校で行われている「夜スペ」、「ドテラ」等の政策を上手く利用して教育機会の均等を図り、個人個人の人生の選択に後悔の無い社会が作られることを個人的に願う。

2009.5.21 ジャム

学歴は大事だと思った

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