ベンヤミン・コレクション 4 批評の瞬間
補助線を引くように読む!
〈批評の瞬間〉における直観の内容をきわめて構成的に叙述したベンヤミンの諸論考――初期の哲学的思索から同時代批評まで――を新訳で集成。
優れた批評作品はすべて、ある神秘的な瞬間を、みずからの言語運動の原点として秘めている―批評対象の本質が、批判的感性により、批評の萌芽として直観される瞬間を。本書により、ベンヤミンの各論考間での照らし合いが、私たちの読みのなかで、飛躍的に増幅されるだろう。表現されていながら隠されている意味を発見するとき、それはすなわち、私たちの内部への“批評の瞬間”の宿りにほかならない。「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」「ブレヒトの詩への注釈」をはじめ、初期の哲学的論考から同時代批評まで、ベンヤミンの思索を跡づけた新編・新訳の文庫版アンソロジー、第四集。
雑誌『新しい天使』の予告
バルザック
シュティフター
シェイクスピア『お気に召すまま』
モリエール『気で病む男』
ショー『ウォレン夫人の職業』
パウル・シェーアバルト『レザベンディオ』
ゴットフリート・ケラー
ヨーハン・ペーター・ヘーベル(3)
新たな賛美者からヘーベルを守る〔ほか〕
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『ベンヤミン・コレクション』、再び[全文を読む]