ベンヤミン・コレクション 2 ─エッセイの思想

ヴァルター・ベンヤミン 著 , 浅井 健二郎 編訳

中断と飛躍を恐れぬ思考のリズム、巧みに布置された理念やイメージ。手仕事的細部に感応するエッセイの思想の新編・新訳アンソロジー、第二集。

ベンヤミン・コレクション 2 ─エッセイの思想
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,650円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ヘ-3-2
  • 刊行日: 1996/04/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:672
  • ISBN:4-480-08256-5
  • JANコード:9784480082565
ヴァルター・ベンヤミン
ヴァルター・ベンヤミン

ベンヤミン,ヴァルター

1892(Berlin)〜1940年(PortBou)。20世紀ドイツの最も異彩を放つ思想家・批評家。きわめて緻密で繊細な文体をもつ卓越した文章家。青年運動の只中で思想形成期を迎え、ユダヤ神秘主義、観念論的弁証法、マルクス主義的歴史哲学等の影響を受ける。激動の時代状況とアクチュアルにまたラディカルに切り結びながら、同時に近代もしくはモデルネの原史(Urgeschichte)を見据え続けた。亡命行の途上でみずから命を絶った。

浅井 健二郎
浅井 健二郎

アサイ ケンジロウ

1945年生まれ。九州大学教授、東京大学名誉教授(ドイツ文学)。著書に『経験体の時間─カフカ・ベンヤミン・ベルリン』(高科書店)、訳書に『ベンヤミン・コレクション』(ちくま学芸文庫・既刊4冊)など。

この本の内容

「体系」的思考に対して異端をなす、「エッセイ」の思想の根幹―それは、手仕事的な細部へのまなざしである。そこはまた、私たちの「経験」の息づく場所でもあるのだが、もし批判的感性がそのような細部に感応するなら、それは同時に、対象の内部に忘却されたままの、全体性と無限性を予感させるものとなるだろう。そのとき、このエッセイそのものが自身の時代の感覚器官となっていることに、われわれは気づかされる。中断と飛躍を含んだ思考のリズム、巧みに布置された理念やイメージの群れ―。哲学的考察も、これらを恐れはしないのだ。エッセイという形式を、みずからのものとして生きたベンヤミンの、新編・新訳のアンソロジー、第二集。

この本の目次

蔵書の荷解きをする
子供の本を覗く
昔のおもちゃ
人形礼讃
模倣の能力について
ドストエフスキーの『白痴』
アンドレ・ジッド『狭き門』〔ほか〕

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