エロティシズムの歴史 ─呪われた部分 普遍経済論の試み 第二巻

ジョルジュ・バタイユ 著 , 湯浅 博雄 翻訳 , 中地 義和 翻訳

<性>の禁忌に迫り
エロティシズムの本質を衝く

三部作として構想された『呪われた部分』の第二部。荒々しい力〈性〉の禁忌に迫り、エロティシズムの本質を暴く、バタイユの真骨頂たる一冊。
【解説: 吉本隆明 】

エロティシズムの歴史 ─呪われた部分 普遍経済論の試み 第二巻
  • シリーズ:ちくま学芸文庫
  • 1,540円(税込)
  • Cコード:0110
  • 整理番号:ハ-12-9
  • 刊行日: 2011/07/06
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:336
  • ISBN:978-4-480-09351-6
  • JANコード:9784480093516
ジョルジュ・バタイユ
ジョルジュ・バタイユ

バタイユ,ジョルジュ

1897−1962年。フランスの思想家。大戦前から戦後にかけて、文学・思想・芸術・宗教学・政治等広範な領域で批評活動を行い、現代に至るまで大きな影響を与えつづけている。思想書:『エロティシズム』『無神学大全』『至高性』他。小説:『青空』『眼球譚』『マダム・エドワルダ』他。

湯浅 博雄
湯浅 博雄

ユアサ ヒロオ

1947年香川県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科仏文学専攻博士課程単位取得。パリ第3大学大学院に留学。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て、現在は同名誉教授。著書に『ランボー論──〈新しい韻文詩〉から〈地獄の一季節〉へ』、『バタイユ──消尽』、『応答する呼びかけ──言葉の文学的次元から他者関係の次元へ』、訳書にバタイユ『宗教の理論』、ドゥルーズ『ニーチェ』、デリダ『パッション』等。

中地 義和
中地 義和

ナカジ ヨシカズ

1952年生まれ。フランス文学。東京大学人文社会研究科教授。

この本の内容

民族学が教える通り、未開人は死=殺害の禁忌と並んで性的事象を強くタブー視してきた。“死”に劣らぬ荒々しい力である“性”にそのまま従うことを拒否して、それを制約づけ規範化しようとするところに“人間的な性”がある。触れてはならない、怖ろしい、と押しとどめる力が抵抗するにもかかわらず、その抵抗をのり超えて近づこうとする欲望する次元、それこそがエロティシズムだ。禁忌をあえて破り侵犯することの魅惑。そこに生れる聖性―。三部作として構想された『呪われた部分』の第二巻。バタイユのまなざしはスリリングに、容赦なくエロティシズムの本質を暴いてゆく。

この本の目次

第1部 序論
第2部 近親婚の禁止
第3部 自然における禁止の対象
第4部 侵犯
第5部 エロティシズムの歴史
第6部 エロティシズムの複合的諸形態
第7部 エピローグ

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