架神恭介
( かがみ・きょうすけ )架神恭介(かがみ・きょうすけ):1980年生まれ。広島県出身。早稲田大学卒業。作家、ボードゲームデザイナー。著書に『仁義なきキリスト教史』『よいこの君主論』(以上、ちくま文庫)、『完全教祖マニュアル』(ちくま新書、辰巳一世との共著)など多数。
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マキャベリの名著『君主論』を武器にクラス制覇へと乗り出した小学五年生のひろしくん。だが、彼の前に権力への野望を持つ恐るべき子供たちが立ち塞がる。『君主論』はひろしくんを覇王へと導くことができるのか?小学生の権力闘争を舞台に楽しく学べる『君主論』。クラスを牛耳りたい良い子のみんなも、お子様に帝王学を学ばせたい保護者の方も、国家元首を目指す不敵なあなたも必読の一冊。
よい子のみんなへ
保護者の方へ
5年3組のなかまたち
第1章 君主政体の種類――5年3組の支配者たち
第2章 世襲の君主政体を統治する方法――世襲君主たかしくんの失脚
第3章 新しく獲得した領地の統治法――女の子に泣かされたよしおくん
第4章 支配地での反乱――りょうくんの裏切りと混乱
第5章 自己の軍備と力量で君主となった場合――ひろしくん、駄菓子屋の妙計
第6章 他者の軍備と運命で君主となった場合――虎の威を借るすぐるくんの落伍
第7章 極悪非道の正しい使い方――極悪非道まあやちゃんの遠足
第8章 市民による君主政体について――さくらちゃんとかえでちゃんの対立
第9章 籠城について――ドッジ大会、女帝りょうこちゃんの侵略
第10章 聖職者による君主政体――学級代表まなぶくんの脅威
第11章 傭兵について――ふとしくんとはじめくんの怠惰
第12章 援軍について――獅子身中のかおるくん
第13章 君主が行うべき軍事訓練――夏休みの戦略
第14章 君主が褒められたり貶されたりすることについて――夏祭りとひろしくんの英断
第15章 気前の良さとケチ――プリンで脱落、まあやちゃん
第16章 怖れられることと慕われること――非情のキャンプ、かえでちゃんの混迷
第17章 信義を守る必要はあるのか?――背信のマラソン大会、まなぶくんの不覚
第18章 軽蔑と憎悪を逃れるにはどうすれば良いか――ひろしくんの黙過とりょうこちゃんの腐敗
第19章 市民を歩兵にすることについて――権謀術数の大運動会、ひろしくんの馬
第20章 分断工作について――騎馬戦の反乱、りょうくんとつばさくんの帰順
第21章 同盟と中立――決戦の雪合戦、たけるくんの優柔
第22章 有能な側近から適切な助言を得るためには――福笑いの敗北、りょうこちゃんの斜陽
第23章 運命に打ち勝つには――女帝堕つ、運命に見放されたりょうこちゃん
エピローグ 5年3組統一――ひろしくんの勝利
あとがき
解説 ニコロ・マキャベリ
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