帝国と立憲 ─日中戦争はなぜ防げなかったのか
日本の近代は、国内の民主化と対外侵略が矛盾なく進展した時代とみなされる。だがそれは本当か。日中戦争が回避できなかった真の理由を六〇年の歩みから考える。
日本の命運を決した「相克」の近代史。80年前の夏、この国が破滅への道を選ばざるをえなかったのはなぜか―近代日本が抱えた宿命的な「矛盾」に挑む。
1 「帝国」と「立憲」のはじまり―一八七四〜一八九五年(中国に勝って「小帝国」を―台湾出兵
立憲政体を求めて
壬午・甲申事変―「帝国」ふたたび
日清戦争―「帝国」の誕生と「立憲」の定着)
2 「帝国」と「立憲」の棲み分け―一八九五〜一九一七年(強兵と厭戦―日露戦争前の「帝国」と「立憲」
日露戦争から第一次世界大戦へ―「帝国」と「立憲」の攻防
大正政変からシーメンス事件へ―「帝国」の停滞と「立憲」の高揚
対華二十一カ条要求―内に立憲、外に帝国)
3 「帝国」と「立憲」の終焉―一九一八〜一九三七年(概観―二つの世界大戦の間に何が起きたのか
両大戦間の三つの画期)
「立憲」なき「帝国」の暴走
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