三文役者あなあきい伝 2
役者でなくなった時おれは人間の屑になってしまう、と自認するタイちゃんの役者魂が、名監督と出会う。戦後映画史を活写する。
【解説: 長部日出雄 】
- シリーズ:ちくま文庫
- 726円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:と-10-2
- 刊行日:
1995/01/24
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:288
- ISBN:4-480-02938-9
- JANコード:9784480029386
- 在庫 ×
中国から復員してきた“タイちゃん”、その日暮らしのカツギ屋から再びカツドウ屋に。吉村公三郎、新藤兼人の独立プロ作品で人気者になり、敬愛するイキな東京無宿者、川島雄三監督の淫らな遊びの会に出かけ、今村昌平監督の土性骨にふれる。「オンナを縛って攻めるのは好きやけど、自分の精神や肉体を縛られるのは、まるっきりキライヤ」。国やら家族やら、どうでもえがなあ、という天性のあなあきい役者は文章も天衣無縫だ。
最後の鉄腕
安城家の舞踏会
追跡者
愛妻物語
ノン・タイトル
原爆の子
狼
銀心中
わが町
裸の島
オンボロ人生&白か黒か
人間
文庫版解説 リベルタン―無頼派の自由思想家(長部/日出雄)
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