貨幣とは何だろうか

今村 仁司

人間の根源的なあり方の条件から光をあてて考察する貨幣の社会哲学。世界の名作を「貨幣小説」と読むなど貨幣への新たな視線を獲得するための冒険的論考。

貨幣とは何だろうか
  • シリーズ:ちくま新書
  • 902円(税込)
  • Cコード:0233
  • 整理番号:1
  • 刊行日: 1994/09/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-05601-6
  • JANコード:9784480056016
今村 仁司
今村 仁司

イマムラ ヒトシ

今村 仁司(いまむら・ひとし):1942-2007年。岐阜県生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。元東京経済大学教授。専攻は社会思想史、社会哲学。

著者に関する情報

追悼・今村仁司[全文を読む]

この本の内容

貨幣を経済学の封じこめから解き放ち、人間の根源的なあり方の条件から光をあてて考察する貨幣の社会哲学。世界の名作を“貨幣小説”として読むなど冒険的試みに満ちたスリリングな論考。貨幣を人間関係の結晶化と見、自由と秩序をつくりだす媒介者としての重要性を説く。貨幣なき空間は死とカオスと暴力の世界に変貌するからだ。貨幣への新たな視線を獲得することを学ぶための必読の書。

この本の目次

第1章 貨幣と死の表象
第2章 関係の結晶化―ジンメルの『貨幣の哲学』
第3章 貨幣と犠牲―ゲーテの『親和力』
第4章 ほんものとにせもの―ジッドの『贋金つくり』
第5章 文字と貨幣
エピローグ―人間にとって貨幣とは何か

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