現代語訳 論語と算盤

渋沢 栄一 著 , 守屋 淳 翻訳

実業界の父が明かす、
ビジネスの秘訣

資本主義の本質を見抜き、日本実業界の礎となった渋沢栄一。経営・労働・人材育成など、利潤と道徳を調和させる経営哲学には、今なすべき指針がつまっている。

現代語訳 論語と算盤
  • シリーズ:ちくま新書
  • 902円(税込)
  • Cコード:0212
  • 整理番号:827
  • 刊行日: 2010/02/08
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:978-4-480-06535-3
  • JANコード:9784480065353
渋沢 栄一
渋沢 栄一

シブサワ エイイチ

1840(天保11)〜1931(昭和6)年。実業家。約470社もの企業の創立・発展に貢献。また経済団体を組織し、商業学校を創設するなど実業界の社会的向上に努めた。他の著書に『論語講義』などがある。

守屋 淳
守屋 淳

モリヤ アツシ

1965年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大手書店勤務後、中国古典の研究に携わる。雑誌連載、講演などを数多く行う。主な著書に『最強の孫子』『心をほぐす老子・荘子の教え』(共に日本実業出版社)、『孫子・戦略・クラウゼヴィッツ』(プレジデント社)、『「論語」に帰ろう』(平凡社新書)などがある。

この本の内容

日本実業界の父が、生涯を通じて貫いた経営哲学とはなにか。「利潤と道徳を調和させる」という、経済人がなすべき道を示した『論語と算盤』は、すべての日本人が帰るべき原点である。明治期に資本主義の本質を見抜き、約四百七十社もの会社設立を成功させた彼の言葉は、指針の失われた現代にこそ響く。経営、労働、人材育成の核心をつく経営哲学は色あせず、未来を生きる知恵に満ちている。

この本の目次

第1章 処世と信条
第2章 立志と学問
第3章 常識と習慣
第4章 仁義と富貴
第5章 理想と迷信
第6章 人格と修養
第7章 算盤と権利
第8章 実業と士道
第9章 教育と情誼
第10章 成敗と運命

読者の感想

2020.4.23 テル

今の現代人が立ち返るのに、役に立つ一冊だと思った。
自分個人の富、利益に着目せず、周りの人達、しいては国家全体が富まなければならないという考え方に感銘を受けました。

2013.8.20 ヒロセマリ

以前、口語訳を読んだことがある「論語」と、かねてから気になっていた「渋沢栄一」さん。
その組み合わせとも言える「論語と算盤」を読みました。


現代では稲森和夫さんに考え方が近いのかな、と感じました。
公共のことを考え、自分の利益だけを考えずに働くことが大切であるという内容に
襟を正される思いです。

教育と情誼(じょうぎ、人とつきあう上での人情や誠意という意味なんですね。調べました)
という章では、人材余りになる大きな原因とういうことで、教育体系と
職業のアンマッチについて述べていて、大学全入時代である今に通じる内容が、
100年近く前から論じられていたということに驚きました。
100年で、どうにか方向修正することはできなかったのか、と思います。

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