日本シネマの女たち

今泉 容子

トーキーの誕生から六〇年。日本映画は多彩な女たちの顔を映してきた。モダンガール、娼婦、老女などの描き方の裏に日米の異なる文化を透かしみる斬新な映画論。

日本シネマの女たち
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0274
  • 整理番号:126
  • 刊行日: 1997/09/18
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:4-480-05726-9
  • JANコード:9784480057266

この本の内容

トーキーの誕生から60年。銀幕に登場する女たちのイメージはどのように視覚化されてきたのだろうか。断髪洋装のモダンガール、運命の女ファム・ファタール、恋する娼婦、たくましい中年女、けなげな主婦、孤独なインテリ女、パワー爆発の老女。「動く絵」の中で生き生きと躍動する彼女たちの姿は精気の輝きを放っている。1920年代から高齢化社会を迎えた現代まで、日本とアメリカの異なる文化と風土を鋭く見すえながら、スクリーンに描かれた女たちのイメージの変遷を探る斬新な日本映画論。

この本の目次

序章 動く絵のなかの女
1章 和服を着たモダンガール
2章 ファム・ファタールがいない国
3章 娼婦のロマンス
4章 中年女は負けない
5章 マンションに入居した主婦
6章 笑うインテリ女
7章 老女のパワー

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