中国経済は成功するか

渡辺 利夫

市場化の激しい波は、一党支配システムを崩そうとしている。香港返還という新たな課題に直面して、その矛盾をどう克服しようとするのか。中国経済の真相に迫る。

中国経済は成功するか
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0233
  • 整理番号:163
  • 刊行日: 1998/06/17
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:4-480-05763-3
  • JANコード:9784480057631
渡辺 利夫
渡辺 利夫

ワタナベ トシオ

1939年甲府市生まれ。慶應義塾大学卒業。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授を経て、現在、拓殖大学総長。外務省国際協力有識者会議議長(前)。第17期学術会議会員。アジア政経学会理事長(元)、山梨総研理事長。2011年、正論大賞。著書として『成長のアジア 停滞のアジア』(吉野作造賞)、『開発経済学──経済学と現代アジア』(大平正芳記念賞)、『西太平洋の時代』(アジア・太平洋賞大賞)、『神経症の時代──わが内なる森田正馬』(開高健賞正賞)、『新 脱亜論』(文春新書)などがある。

この本の内容

中国は「社会主義市場経済」の結果、驚異的な経済成長を遂げたが、市場化の激しい波は拝金主義や享楽主義という負の要素を党権力の中枢にまで浸透させ、一党支配という政治システムそのものを突き崩そうとしている。さらに香港返還は、「一国二制度」という新たな課題を付け加えることになった。朱鎔基の中国はどこへ行くのだろうか。台湾や朝鮮半島などの東アジア情勢を踏まえて、中国の政治経済の真相に迫る。

この本の目次

第1章 不透明な過渡期を漂う中国
第2章 虚妄の中国経済大国論
第3章 海の中国陸の中国
第4章 自立に向かう台湾
第5章 危機の中の朝鮮半島
第6章 アジア成長神話は終わっていない

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