日本人と遠近法

諏訪 春雄

西洋美術の遠近法が、浮世絵には見られないのはなぜか。遠近法を手がかりにして、美術・文学・歌舞伎から窺える日本人独自のものの見方を解き明かす日本文化論。

日本人と遠近法
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0221
  • 整理番号:168
  • 刊行日: 1998/08/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:192
  • ISBN:4-480-05768-4
  • JANコード:9784480057686
諏訪 春雄
諏訪 春雄

スワ ハルオ

1934年生まれ。学習院大学名誉教授。専攻・近世国文学、芸能史。

この本の内容

日本の浮世絵はなぜ遠近法をもたなかったのか。浮世絵に限らず、日本の美術は中国やヨーロッパの影響によるものを除き、独自の遠近法をもたなかった。しかし、写実の範囲を超えた造型方法である「視点の移動」が見られる。そこには日本人の伝統的なものの見方が反映されているのではないだろうか。遠近法を突破口に、浮世絵、歌舞伎、宗教から浮き彫りにされる個と全体との関係を論じた日本文化論。

この本の目次

1 遠近法とはなにか
2 日本美術の遠近表現
3 ヨーロッパ美術の線遠近法
4 浮世絵の遠近法
5 錦絵の誕生
6 視形式の特殊性
7 絵画の目的
8 アニミズムと一神教
9 日本の型文化と視点移動

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