ドル支配は続くか

中尾 茂夫

情報通信の急速な進展は金融の世界に革命的変化をもたらした。ユーロ登場などによって大競争時代を迎えた国際金融システムを展望する。

ドル支配は続くか
  • シリーズ:ちくま新書
  • 726円(税込)
  • Cコード:0233
  • 整理番号:179
  • 刊行日: 1998/11/19
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:224
  • ISBN:4-480-05779-X
  • JANコード:9784480057792
中尾 茂夫
中尾 茂夫

ナカオ シゲオ

1954年生まれ。国際金融研究家・著述家。経済学博士。大阪と東京での39年の大学教員生活をへて現在に至る。海外ではシカゴ連邦準備銀行やタイNIDA等で客員研究員、西ミシガン大学や中国人民大学等で客員教授、国内では、NHKやJBIC(国際協力銀行)で調査主査を務める。主な著書に、『ジャパンマネーの内幕』(岩波書店、第32回エコノミスト賞)、『金融グローバリズム』(編著、東京大学出版会)、『FRB ドルの守護神』(PHP新書)、『トライアングル資本主義』(東洋経済新報社)、『ドル支配は続くか』『ハイエナ資本主義』、『日本が外資に喰われる』(以上、ちくま新書)他。

この本の内容

99年一月には欧州の通貨統合が実現し、欧州単一通貨「ユーロ」が誕生する。はたして債務国アメリカの、ニューヨーク(国際決済)、ロンドン(国際貸付と為替取引)、シカゴ(デリバティブ)の三市場による米ドルの覇権システムは維持されるのか。ジャパンマネーは失速から回復し、新たな円戦略を構築できるのか。それともそれは、国民通貨時代の終焉を告げることになるのか。国境を超えた大競争時代を迎える、二一世紀の国際金融システムを展望する。

この本の目次

第1章 国際取引の歴史(地金と為替―「ジェノヴァ人の世紀」
英国の覇権―19世紀 ほか)
第2章 米ドルの覇権は続くか(基軸通貨国の債務国化とは何か
アメリカ資本主義の「強さ」 ほか)
第3章 「アジアの奇跡」はどこへ(日本から見るアジアと世界
アジア通貨危機 ほか)
第4章 「ユーロ」の挑戦vs円の選択(ECからEUへ
ドルと「ユーロ」 ほか)

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