ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
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日米安保条約と日米地位協定のもと、現在の日本には一三四もの米軍基地が散らばっている。瀟洒な将校住宅、隊舎からゲストハウス、レストラン、ナイトクラブ、バーに至るまでの施設設備費用には、日本政府による「思いやり予算」という公的資金があてられており、電気・ガス・水道代だけでも年間二九八億円もの負担が生じている。米軍基地はなぜ縮小されないのか。税金はどのように使われているのか。基地周辺の地域では何が起きているのか。米軍基地の現在を追う。
第1章 在日米軍基地の現況(全土基地方式
冷戦後の変化
BUR、QDR、ナイ・リポート ほか)
第2章 日本の基地のいま(“基地汚染”に蝕まれる日本列島
見えない基地
岩国基地 ほか)
第3章 思いやり予算の研究(われらの“思いやり”がつくった光景
日米地位協定の構造
金丸長官のネーミング ほか)
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