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内容紹介
政府の景気対策はいきあたりばったり。教育改革は細部の手直しばかりで抜本対策は出てこない。官僚も企業のトップも「前例がない」といっては何もしない。これまで日本人はなぜ主体的な戦略思考ができなかったのか?本書では、西欧が堅固な守りで構築された「要塞文明」であるのに対して、日本は「はかなさ」の情緒を共感しあう「無常感文明」であると捉え、日本文明のもつ自我・法則性・宗教観などの分析を通して、日本人がグローバル・スタンダード時代を生き抜くために必要な自己変革へのヒントを提示する。
目次
第1章 「無常感文明」日本と「要塞文明」西欧―文明論(日本文明は無常感文明である
秀吉の「夢のまた夢」こそが無常感の理念型 ほか)
第2章 日本人と西欧人の主体性の違い―自我論(「自我の要塞化」とは「主体性の強度」を高めることである
日本では「組織我」もまた「主体性の強度」が低い ほか)
第3章 「無常感文明」と「要塞文明」を貫く法則―法則論(文明には基本法則がある
「作為の法則」と「自然の法則」 ほか)
第4章 八百万の神々と無常感文明―宗教論(無常感はアニミズムが原点
宗教が人間を「遺伝子の呪縛」から解き放った ほか)
第5章 日本文明を変革する道―変革論(日本文明は「情緒」という「透明なアイデンティティ」の文明
「透明なアイデンティティ」が「アイデンティティ不確実感」を生んだ ほか)
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