台湾 ─変容し躊躇するアイデンティティ
海のアジアと陸のアジアに挟まれ、あたかも「気圧の谷」のような島、台湾。二つの価値観の境界で揺れ動く、その濃密な歴史を、現代アジア史の中に位置づけ直す。

- シリーズ:ちくま新書
- 836円(税込)
- Cコード:0222
- 整理番号:318
- 刊行日:
2001/11/19
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:4-480-05918-0
- JANコード:9784480059185
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中国大陸の東南、東北アジアの西南、東南アジアの東北に位置するこの島は、いわば海のアジアと陸のアジアの「気圧の谷」。アジア史の大きなうねりの中でその歴史を刻んできた。20世紀後半、経済発展と政治的民主化を得た台湾は、いま、どこへ行こうとしているのか―中国との平和的共存は可能なのか。東アジアにおける国際的役割とはなにか。日・米との関係は―緊張続く台湾の現在と未来を、濃密な歴史を掘り起こし、現代アジア史に位置づけ直すことによって解き明かしてゆく。
第1章 「海のアジア」と「陸のアジア」を往還する島―東アジア史の「気圧の谷」と台湾
第2章 「海のアジア」への再編入―清末開港と日本の植民地統治
第3章 「中華民国」がやって来た―二・二八事件と中国内戦
第4章 「中華民国」の台湾定着―東西冷戦下の安定と発展
第5章 「変に処して驚かず」―「中華民国」の対外危機と台湾社会の自己主張
第6章 李登輝の登場と「憲政改革」
第7章 台湾ナショナリズムとエスノポリティクス
第8章 中華人民共和国と台湾―結びつく経済、離れる心?
第9章 「中華民国第二共和制」の出発
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