ちくま新書
現代語訳 論語と算盤
渋沢栄一
著
守屋淳
訳
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BC級戦犯に関わる裁判は六年近く続いた。それは死刑九二〇人、有期刑三四〇〇人という苛酷な判決を生んだ上に、獄中でも多くの人が命を落とした。そこでは、戦犯を国内刑法で裁いたり、通訳の不在や被告人陳述の無視など、戦勝国の報復感情を満たすためだけの場合もしばしば見られた。四つの戦域の複合体として戦われた太平洋戦争をあらためて検証し、「勝者の裁き」の真実に迫る。
第1部 太平洋戦争を問いなおす(BC級戦犯はどう裁かれたか
戦争の構造を考える)
第2部 BC級裁判とは何だったのか(戦闘停止から収容所へ
帰還(復員)という大移動
逮捕される戦犯容疑者
収容所生活の実態
勝者の「正義」と敗者の「悪」
犯罪を決めた戦域の事情
気まぐれな判決
最後の釈放)
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