ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
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「閣僚を送らず内閣を動かし、議席を占めずに国会を動かし、一貫して、国家経営の機軸を担ってきた最強の政治集団」と言われた高級官僚は、「失われた一〇年」の責任をとらず、何とか自分たちが生き延びようと国家経済の再生を議論している。これは、創業者の身内グループが特別枠で入社し、あげくに経営に失敗してもなんの反省もなしに自らの地位保全のために再建策を議論しているようなものなのだ。本書は英米で実行されている「官僚の政治任命」を例にキャリア官僚制の根本的な改革を具体的に提案する。
第1章 何故、日本は変われないのか(ゴールデン・リセッション日本
失われた一〇年から日本病、停滞の原因を探る ほか)
第2章 危機に直面した諸国はどう対応したか(米国:税制改革から国の再生へ
英国:鉄の女、英国病から国を立て直す ほか)
第3章 政治主導政治への転換が国を救う(学ばれなかった太平洋戦争敗戦の教訓
世界に異質な日本官僚システム、政治を従属させる ほか)
第4章 経済再生への構造改革(日本経済再生のための構造改革
社会主義型税制から経済活性化の税制へ ほか)
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