ちくま新書

日本経済の死角
─収奪的システムを解き明かす
河野龍太郎
著
loading...
国家はいま、激流にさらされている。わが国内にあっては、景気低迷、財政逼迫、少子高齢化といった問題を抱え、対外政策においては、テロリズムの続発、地球環境破壊といった問題を抱えている。こうした状況にあって、国家が担うべき「役割」とは何か?そもそも国家は、どのような役割を引き受けてきたのか?こうした問いに答えるべく、本書は、「力の体系」「利益の体系」「価値の体系」という三つの視点から国家の役割を整理し、グローバリゼーションが進展する中で、国家はこれからどうあるべきかを展望する。民主主義体制を成熟させるためにも、「国家の役割」を考えることは重要であり、本書はその貴重な手がかりを提供する一書である。
第1章 人間にとって「秩序」とは何か
第2章 恫喝よりも誘導、誘導よりも説得―「政治」の三つの手段
第3章 「力の体系」としての国家
第4章 「利益の体系」としての国家
第5章 「価値の体系」としての国家
第6章 揺らぎ始めた国家の姿―グローバリゼーションと国家
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。